3月, 2012年
思わぬ幸運
7日は箱根にある「箱根湯本ホテル」で行われた日刊スポーツ共栄会の総会、懇親会に参加してきました。そのアトラクションで、思わぬ幸運に恵まれました。
本来は総会から出席するはずでしたが所用のため6時半から始まる懇親会からとなりました。いつもは船宿関係者のほかメーカー、ライターさんなどが100人以上集まるのですが、今年は経費節減のためか90人ほどでした。
船長たちとの話題はもっぱら放射能の風評被害。まだ直接のダメージを受けているところは少ないようですが、やはり今後の展開が気になるようです。宴会そのものが例年に比べてちょっと静かに感じたのは気のせいでしょうか。
そんなムードを察知してか、今年は自粛するはずだった恒例のボッタクリビンゴが、急きょ行われることになりました。さすが名物司会者のHさん、場を読んでいます。
スポーツ紙の懇親会ではアトラクションとして、抽選会やビンゴゲームが付きもの。ワタクシは意外に相性がよくて、これまでにラジカセや液晶テレビなどが当たった実績があります。しかしビンゴは苦手だったのですが……。
初めは外れ数字ばかりだったのが中盤からドンドン的中し始め、なんとかリーチまでこぎ着けました。すでに十数人がリーチを宣言しています。そして、
「ごじゅう〜ーーーーろく」
よく見たらワタクシの数字ではありませんか。
「ビンゴ〜」
なんてツイているんでしょう。これで先日落とした竿とリールが買える、とほくそ笑みましたが、さすがに全部持ち替えることはできません。二次会で半分を出し、部屋飲みの3次会で冷蔵庫の酒代を負担。まあ、これでも十分です。
翌日は予定していた真鶴からのアオリイカ取材。箱根からだと1時間もかかりませんし、午後釣りなのでのんびり9時半ごろホテル出発。
ところが、港に着くといや〜な風。真鶴には鬼門の北東風が10メートル近く吹いています。しばらく風が落ち着くのを待ちますが、結局収まる気配はなく出船中止とあいなりました。その後はファミレスでスタッフたちと次回の打ち合わせをして解散。
自宅に戻ったら家族一同、すでにビンゴで当たった情報をつかんでいました。さっそくむしり取られて、結局手元に残ったのはわずかでした。これに少し補填してリールを買うことにしましたが、当初の予定よりかなりグレードが落ちたことは確かです。
ツイてない釣り、2回も
1日に新安浦のメバル、4日に大原のヒラメと釣行を重ねました。いずれも釣果的にはよかったのですが、ツイてないというか、ドジを踏んでしまいました。
まずは1日、横須賀新安浦の義和丸から解禁サビキメバルの取材です。今回はなんと息子も同行、親子で釣りなんて久しぶりのことです。
さすが解禁日、メバルはとてもよく釣れました。詳細は3月15日発売号にて掲載しますのでお楽しみに。
ところが、であります。写真に写っている竿とリールを、ワタクシの不注意で海に奉納してしまいました。竿は関東ではほとんど販売していない、瀬戸内海のメバル用3メートルの中通しロッド。完全胴調子なので食い込みがよく、仕掛けの長いサビキにはピッタリ、メバルやイシモチ、そしてアオリイカのシャクリ用には糸がらみもなく、もう5,6年は使ってとても重宝している竿。これがないと困るんです。そしてもう一つがカワハギで使っているD社の小型両軸、オプションのハンドルだけで1.5万もしたのに……。ツイていないというより、ドジを踏んだというのが正解でしょう。
4日は外房大原で行われたヒラメ釣り大会です。この手の取材はあえて乗船する必要はなく、表彰式のみ行けばいいんですが、どうせなら選手として参加したほうがおもしろい、ということで極力乗船するようにしています。つまり出船前と後が仕事、乗船中はプライベートというわけです。
乗船したのはT丸さん。抽選で引き当てた釣り座はなんと左舷大ドモ。めったにない幸運ですが、片舷流しの釣りではあまり関係ないようです。勝敗は釣り上げたヒラメ最大1枚の重量にて決まります。
この日は大シケだっだけど、なぜか絶好調。船中1枚目、続いて早掛け賞のかかった2流し目でも船中2枚目を上げ、いきなりの優勝候補。
でも、それっきりでした。エサもかじられないていたらくで、以後はまったくの音なし。後からポツポツと釣れ上がるヒラメのサイズばかりが気になります。で、10時半の納竿時間。
港に戻ってさっそく検量。全長では勝っています。船中優勝かと思ったら、最後に検量した方のヒラメがヤケに太っていて、結局10グラム差で2位。大会は船中のトップのみが表彰されます、つまり2位以下はカス、つまりワタクシもカスとなってしまったのです。ああ、ツイてない、水でも飲ませておけばよかったか。
表彰式も無事終わり、そのまま帰ればいいものを司会を担当した忍と某宿のおかみさんと打ち上げをしようということになりました。初めは3人で飲むはずでしたが、あの人もあの人も呼ぼうということで、スタートはこぢんまり、5人となります。
5時半から飲み始めて7時ごろになったころ、見慣れた人が個室に入ってきます。同じ大原のU丸とH丸の船長です。同じ居酒屋の別室で飲んでいたようです。どうせなら一緒に飲もうということになり、合流するとそこには大原港の船長がたくさん。これは偉いことになってしまいました。
あとはご想像におまかせします。大原は翌日が定休日、ここぞとばかり船長たちは飲むわ飲むわ、F丸船長などは一度に焼酎ボトル5本も頼んでます。ワタクシは翌日仕事ですよ。
なんだかんだで宿に戻ったのは1時近く、そのままバタンです。6時に起きて渋滞を切り抜けながら自宅に戻り、そのまま出社。あまり仕事にならなかったのは言うまでもありません。
それでも、初めて酒席をともにする船長も何人かいて、それはそれは楽い一夜でした。普段はあんなに静かな船長が飲むと人が変わる、というケースもたくさんありました。今度乗船したとき、からかってやりますよ。
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